南かなこ全曲集 もくれん

南かなこ 南かなこ全曲集 もくれん歌詞
1.もくれん

作詞:及川眠子
作曲:弦哲也

木蓮の雨に にじんだ街角で
ずぶ濡れの心 あなたを呼んでいる

あゝ もし私がここで死んでも
そうあなたはきっと 振り向きもしない

恨むほど 憎むほど 恋は胸を染めて
一輪の悲しみだけ 赤く咲いている

黙恋(もくれん)の花は あなたを待ちながら
運命(さだめ)という名の夜風にふるえてる

あゝ 捨てるほどの愛でもいいの
ねぇ優しい腕に 抱かれたかったよ

うばいたい この肌で 恋は熱く乱れ
幸せが蕾のまま 雨に枯れてく

恨むほど 憎むほど つのる想い抱いて
一輪の悲しみだけ 赤く咲いてる
一輪の悲しみだけ 赤く咲いてる


2.居酒屋サンバ

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

どっち向いても 世の中は
腹が立つこと しゃくの種
明日は明日の 風よ吹け
酔って今夜は 憂さ晴らし
煮込み 板わさ 肉豆腐
目刺し 枝豆 冷奴
サンバ サンバ サンバ サンバ
縄ののれんも踊ってる
サンバ サンバ サンバ サンバ
居酒屋サンバ

こんな私を 振るなんて
あいつ見る目が ないわよね
そのうち後悔 するように
乗ってみせます 玉の輿
ししゃも 焼き鳥 さつま揚げ
おでん 肉じゃが イカ納豆
サンバ サンバ サンバ サンバ
招き猫ちゃん歌ってる
サンバ サンバ サンバ サンバ
居酒屋サンバ

変わりないやら 父さんは
酔えば顔出す里ごころ
壁から下がった 品書きに
思い出してる 母の味
ひじき キンピラ 玉子焼
おから ごま和え 茄子炒め
サンバ サンバ サンバ サンバ
赤い提灯ゆれている
サンバ サンバ サンバ サンバ
居酒屋サンバ
サンバ サンバ サンバ サンバ
居酒屋サンバ


3.東京樹海


4.横須賀ジルバ


5.恋とんぼ


6.かなこの祭だ ワッショイ


7.風花だより


8.愛愁ルンバ


9.人恋岬

作詞:高田ひろお
作曲:弦哲也

ボトルのロに 息吹きかけて
霧笛の音を鳴らします…あなた
なんて淋しい なんてせつない この響き
恋も夢も生きる望みも みんなみんな逃げて行く
能登の海は 鴎ばかりの 人恋岬

黙っていても 涙が頬に
ほろほろ落ちてこぼれます…あなた
いくら呼んでも いくら泣いても 戻れない
どこにあなた どこにいるのよ 胸が胸が恋しがる
能登の海は 鴎ばかりの 人恋岬

叶わぬ夢を 見果てぬ夢を
引きずりながら立ち止まる…あなた
うしろ髪引く 未練ばかりの 幻よ
消えておくれ そっとここから 恋は恋は終わったの
能登の海は 鴎ばかりの 人恋岬


10.かなこの浜っ娘ソーラン

作詞:下地亜記子
作曲:弦哲也

ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン
ソーラン ソーラン ソーラン
意地のたすきに 情けの法被(はっぴ)
燃えろ胸の火 あかあかと
(ドッコイショ ドッコイショ)
愛嬌ばかりじゃ 生きては行けぬ
女度胸だ 根性だ
(ハードッコイショ ドッコイショ)

体そらして 身をくねらせて
跳(は)ねて弾(はじ)けて
舞い踊れ(ドッコイショ ドッコイショ)
天下御免の YOSAKOI ソーラン
沖の鴎も 宙がえり
(ハードッコイショ ドッコイショ)

ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン
ソーラン ソーラン ソーラン
浜の女子(おなご)は白粉(おしろい)いらぬ
銀の鱗(うろこ)で 肌光るチョイ
ヤサエ エンヤサーノ ドッコイショ
ハードッコイショ ドッコイショ

つらい憂(う)き世を よいしょと越えて
どんと漕ぎ出せ 荒海へ
(ドッコイショ ドッコイショ)
泣いていたんじゃ 明日は見えぬ
夢だ元気だ サァ踊れ
(ハードッコイショ ドッコイショ)
ドッコイショ ドッコイショ
ドッコイショ ドッコイショ…


11.風枕

作詞:つつみりゅうじ
作曲:弦哲也

昨日に戻れる 道はないけれど
思い出手繰(たぐ)って 歩きます
冬のみちのく ひとり旅
つのる思いを 御桜川(みさくらがわ)に
そっと映せば 淋しくゆれる
日暮(くれ)て 三春路(みはるじ) 城下町

二人で流した あれは二年前
いろりを囲んだ 宿の酒場(みせ)
遠く聞こえる 汽車の笛
時を昔に 戻してほしい
夢を語った あなたは何処(いずこ)
この身 痩せます 面影に

昨夜(ゆうべ)の雪なら 解けて消えたけど
心の凍れは 解けません
胸を合わせた ぬくもりの
恋の続きに いつの日逢える
季節はずれの 野路菊ひとつ
風の みちのく 旅枕


12.木遣り恋唄

作詞:下地亜記子
作曲:弦哲也

鳥の鳴くまで 待たせておいて
来ないあの人 チョイと 憎い
恋は女の 泣きどころ
惚れた弱みの 何とやら
情け深川 裏木戸開けりゃ
顔を出すのは エ… 月ばかり
エンヤラヤー エンヤラヤー エンヤラ ヤレコノセー
サノセー アレワサ エンヤラヤー

生まれ深川 新木場育ち
粋なあの人 チョイと 素敵
恋は女の 泣きどころ
甘い言葉にキュンとなる
木遣り若衆 纏を振って
消しておくれよ エ… 胸の火事

おぼろ月夜の 桜の下で
ぎゅっと抱かれて チョイと 嬉し
恋は女の 泣きどころ
夢と知りつつ また燃える
寝てる茶柱 無理やり立てて
願いかけては エ… ついほろり
エンヤラ エンヤラ エンヤラヤー エンヤラ ヤレコノセー
サノセー アレワサ エンヤラヤー


13.望郷北岬

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

北へ 北へ 北へ流れる あの雲に
載せて行きたい 私の心
恋にはぐれて 泣かされて
東京砂漠の 迷い子が
夢に見るのは
赤いハマナス 咲く岬

あなた あなた あなた追いかけ 故郷を
捨てたあの日の 最終列車
二人暮らして みたけれど
幸せかげろう 蜃気楼
胸のすき間に
いつか吹いてた 別れ風

北へ 北へ 北へ流れる あの雲に
載せて捨てたい 女の涙
傘を差しても 恋傷に
東京氷雨が 沁みるから
明日は帰ろか
白い海鳥 啼く岬


14.かなこのよさこい祭り


15.ふるさと帰行

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

ひとりぼっちの 寂しさも
いまはようやく 馴れました
故郷出るとき 抱いて来た
夢にむかって また一歩
明日の行方が 見えぬ日は
希望が心の 道しるべ
春は桜 夏は蛍
秋は芒 冬は小雪
帰りたいけど まだ帰れない
遠い列車の 笛に泣<

他人の情けの あたたかさ
ひとり暮しで 知りました
弱音吐いたら 鞭になり
足をとられりゃ 杖になる
目には見えない 結び目の
絆が心の 拠り所
春は若葉 夏は青葉
秋は紅葉 冬は落葉
母の言葉を 聴きたくなって
そっと電話に 触れてみる

春は桜 夏は蛍
秋は芒 冬は小雪
想い出すたび 恋しさつのる
夢で今夜は 帰ろうか


16.かもめ食堂

作詞:田久保真見
作曲:弦哲也

雨が海まで 流れるように
あたしは港に たどり着いたよ
群れをはぐれた 一羽のかもめ
“あんた”と名づけて 今日も見つめる
おいでおいでよ かもめ食堂
涙の味した スープはいかが?
この世で一番 さみしいことは
ひとりで今夜も かえること

大きな空を ながめて思う
あたしの悲しみ なんてゴミくず
愛想笑いを するより泣けと
嵐の夜風が 教えてくれる

おかえりなさい かもめ食堂
お腹がすいたら 帰っておいで
愛とか恋とか 言われるよりも
誰かに“ただいま”言われたい

おかえりなさい かもめ食堂
お腹がすいたら 帰っておいで
あんたはかもめさ さすらうかもめ
海にも空にも 染まれない